ファットスキーの選び方の前に、何処で滑るのかが重要です。湿り雪?乾燥雪?

 基礎スキー板しか持ってなくて、ファットスキー板の購入を考えている方へ。

 ファットスキー板の種類って沢山ありますが。
基礎板みたいに、初級用・中級用・上級用と区別しようと思えば出来ますが。
メーカーは「的確に」「選び易い様に」表記はしません。
表記してしまうと、御自分に正直なスキーヤーが、上級用ファットを買わなくなるからです。

 一概に、整地を滑るなら。
板がらかいから初級。板がいから上級って所は基礎板に似てますが。

 新雪を滑る時は、ちょっと変ってきます。
新雪が降った所の気温で、らかいスキー板・スキー板のメリット・デメリットが出てくる。
さと、雪質の特性は、最初は知らなくても、新雪をファットで滑れば、嫌でも知る事になります。

 だから、折角買ったファットスキーで滑ってみても。
「あれれ?想像していたのと、全然違う」と、乗り難かったり、物足りなかったりします。

 ファットスキー板の
「長さが同じ」「トップ・センター・テールの幅が同じ」「サイドカーブが同一の数値」デモ。
スキー板を作っている素材が違ってくると、曲がる時の感覚は相当違って来ます。


 ですが、ファットスキーで、滑り易さに1番影響を与えるのは、気温による雪質の違いです。
-20度以下の北海道でも内陸部の新雪。
-10度位の北海道で有名なニセコエリアの新雪。
-0度位の、湯沢地域の標高が低い所の新雪。

 上記3エリアを同じファットスキー板で滑ってみれば、そのファットには何処が相応しいのか解る。
先に書いて置きますが、「気温が低ければ良い・楽しい」と言う単純な事ではありません。
ゴズロフは適度に湿った雪が1番楽しいと思ってます。
 

 カマクラ・雪だるま・雪球といった、雪を固める事が可能の。
降って来た新雪の中に含まれている、水分量が多い「湿り雪

 頑張って雪を握って固めようとしても、雪を固める事が難しい(水を混ぜてやれば固まる)。
降って来た新雪の中に含まれている、水分量が少ない「乾燥雪

 湿り雪乾燥雪は、見た目が同じ量の雪でも、「重さが凄く違います」





 雪が邪魔だから、除雪する時に使うスコップは、しっかり雪質別に作られています。
左が軽い乾燥雪用。スコップ一杯に乾燥雪を入れても、重さはそんなに感じない。
右が重い湿り雪用。スコップ一杯に湿り雪を入れると、持ち上げるのが大変な時もある。

 軽い乾燥雪用スコップは、スコップの総重量も軽い分、強度が弱く。
重い湿り雪の除雪に使うと、スコップ部分がとても壊れ易い。

 重い湿り雪用のスコップは、スコップの総重量も重く、強度が強い。
乾燥雪の除雪に使う事も出来るけど、スコップの重量が重い分、疲労が大きい。

 
 スキーに全く関係の無い除雪の場合。
雪質に適応した、用具の使い分けは出来てます。


 乾燥雪と湿り雪は重さが違うから、滑りに影響が出まくり。
同じ20cmの湿り雪と乾燥雪の中を、ファットスキー板で滑るとします。
雪の中を滑ると、スキー板が雪に当って、雪から押し返される雪面抵抗が来る。
勿論、下方向だけでは無く、板の真横から、ブーツに雪が当たるのも含む。

 
 湿り雪の雪面抵抗が10㎏と仮定すれば、乾燥雪の雪面抵抗が5㎏だったりします。
この5㎏分、人は余計な力を使わずに済み、スキー操作が軽くなる。
勿論、しっかりピステ掛けられた整地になってても、湿り雪と乾燥雪の抵抗は違います。



 スキーと、湿り雪、乾燥雪がどう関係してくるか?

湿り雪新雪をスキー板で滑った時の特徴。

・板をズラしてのターンが難しくなる。
スキー板の側面に湿り雪の壁が出来て、その壁を突き破る力で板を側面にズラす必要が出て疲れる。
ターンするには、、スキー板を体重移動を使って自然と曲がるのを待つ。

・同じ積雪量で、乾燥雪に比べて浮くのが早い。
水分が多い分、雪がスキー板を押し返してくれる、雪面抵抗が強く。
10cmの新雪でも、10cm下の底に着く前に、湿り雪が板の下で固まって、浮いてくれる。
浮いてる分、ブーツに当る雪の量は少なくなる。


乾燥雪新雪をスキー板で滑った時の特徴。

・板をズラしてのターンがやり易い。
スキー板の側面に、乾燥雪の壁が在っても、壁の存在に気づかない位、整地滑ってるのと大差無い。
スキー板を新雪の中に潜らせても、小回りするのも楽。

・同じ積雪量で、湿り雪新雪に比べると沈み易い。
水分が少なく、殆ど空気の乾燥雪、スキー板の下に伝わる雪面抵抗が弱い。
10cmの新雪でも、10cm下の底に板が突き、下地を使って滑ってるのと同じ状態になる。
涼んでる分、ブーツに当る雪の量は多くなる。

 北海道ルスツスキー場。
最大斜度40度のスーパーイーストコース。乾燥雪40cm位のファット滑走動画。


ルスツスキー場 スーパーイーストコース パウダー40cm以上。
 ツインロッカー板でセンター幅98㎜。一応、初級・中級向けのらかいファットスキー板。


ルスツスキー場 スーパーイーストコース パウダー滑走 。新雪40cm。
 トップロッカーのみ、センター幅115㎜、上級向け?
「WC用ドーベルマン板と同じ構造&滑走面の板」だとカタログに載ってたファットスキー。


 上のらかい板だと、新雪に潜り過ぎて、速度が低下し過ぎ&ターンすると途中で止まりそう。
勿論、面白く無い。
下のい板だと、ある程度は新雪の上に浮いてくれるので、ターンする事は出来る。
だけど、スピードは整地程出せない。

 
 
テイネスキー場 女子大回転コース 新雪20cm 基礎板でも楽しい!
 普通の基礎板です。スピードを出してから湿り雪新雪に突入してるので、これ以上沈みません。
動画見ると「倍速編集してるんじゃない?」とゴズロフ自身でも思ってしまう程、速度が出て楽しい。
この動画は12月上旬、湿り雪新雪が降った時の物。

 ファットスキー板って、本来は新雪の上で浮く事を目的として、造られている板。
雪質と滑走速度の条件が揃えば「基礎板でも、湿り雪新雪の上で浮きながら滑り続ける事が可能」




 湿り雪を楽に滑る為のお勧めファットスキー板。
(乾燥雪で、沈んでも良いのでゆっくり新雪を滑りたい方もこちら)

・トップのロッカー形状有り。
トップが上がって居ると、トップがすぐ浮いてくれるので、トップの側面からの抵抗が軽減。
トップが雪面の中に潜っている状態よりターンする時の力が少なくて済む。

・テールのロッカー形状有り。
テールが反ってると、新雪の中に潜り過ぎないテールをズラすのがちょっと楽になる。

いよりはらかめ。
湿り雪が凸凹したら、い板は衝撃が大きく、らかいなら板が撓んで少し軽減してくれる。

・重さ、凸凹新雪も残さず最後まで頂く方なら重ければ安定、軽ければ不安定になる。



 乾燥雪新雪にお勧めファット。

・スピードを出したいなら、ロッカー形状が無し、又はトップだけロッカー。
全部ロッカー形状入っていると、その分新雪の中に潜り過ぎて、体に当たる新雪抵抗で減速する。

らかいよりはめ。
らかいと、その分板が撓み過ぎて沈むので、同じ板でもいと沈み込みが少なくなる。

・重さ
浮く事が目的だから、重いよりは軽い方が良いと思う。


 
 但し、ファットスキー板を扱う方が、湿り雪でも乾燥雪でも、スピードを出して浮けるなら。
ターン時の加重に耐えてくれる、張りの有るファットスキーを選んだ方が良いと思います。


4月中旬のニセコアンヌプリ山頂から、1回目
 ニセコヒラフ頂上から、アンヌプリ山頂までハイク後。
花園第3クワッド乗り場に向かっての滑走、クラスト化直前の湿り雪新雪10cm。

 春コブ用にしてるセンター幅85㎜のセミファット、ヘタっているので、この速度でターンすると危険。
整地のレールターンみたいに、何もしてないツマラナイターンしか出来ない。
こんな時に、張りの有るファット板でターンすると楽しいですよ。

 

 シーズン中滑りに行く地域が湿り雪エリアの場合。
ツインロッカーのファットスキー板がお勧めです。
速度を出さない方なら、柔らかい板。速度を出して、脚力も有る方ならめの板。


 シーズン中滑りに行く地域が乾燥雪エリアの場合。
速度が落ちても良いなら、ツインロッカーのファット板。
速度を落としたくないなら、トップロッカーのファット板。


 さて、ファットスキー板の軽さと重さですが。
湿り雪から来る、重い雪面抵抗が来る場合は、重い方が安定性が高い。
軽いと、スキー板が弾かれ易く、走破性が弱いから、個人的には適さないと思ってる。

 乾燥雪から来る、軽い雪面抵抗ならば、板の走破性は余り必要有りませんが。
凸凹になって、トラックだらけの食い尽くされた不整地を滑る時は、走破性が約に立つ。
軽いと、凸凹部分で板が弾かれ易くなるから、重くして弾かれ難くするのです。


 乾燥雪、湿り雪の両方を使う場合。
ツインロッカー形状で、軽過ぎないファットスキー板が良いと思います。
硬さ具合は、ご自身の脚力と要相談ですね。

 
 ファット購入する前は、どこのエリア(正確には、どんな雪質)で主に滑るのか。
深雪滑りは慣れているか。新雪小回りするのか、スピード出して大回りするのか。
上記をご自分で明確にしてから、スキー専門スタッフさんの居るお店に相談しましょう。

 
 1つのブランドと契約している、有名な方に相談したり。
最初からスキー板のブランドを指定したりしてるのは、余りお勧め出来ません。
万が一、他のブランドで最適なファットが存在してても、見逃してしまう可能性が有るからです。

 ファットスキー板で新雪を滑ると、御自分の滑りに合ったファットが欲しくなりますから。
最初に買う方は、ニューモデルじゃ無くて、半額位に値下がりした、柔らかいツインロッカーがお勧め。

 シーズン中に、良い新雪に巡り会えた後、自然とスキーショップに立ち寄ってしまって。
「次はこの板にするか・・・」とニヤケてしまうモノなんです。
そのショップに有能な店員さんが居た場合。もう1つファットスキー板が増えてしまうモノです。
しょうが無い、仕方の無い、自然の摂理なんですよ。本当に。


半額以下52%OFF◇[177cm]K2 SHREDITOR 102 ハイシーズンから春雪まで1台でOK!!整地もパウダーも楽しめるセミファットオールマウンテンスキー 日本正規品(保証書・店印有)【型落ち 旧モデル】
 ゴズロフが試乗した中で、トップとテールが柔らかくて、K2の板の中では以外な程乗り易かった板。
ファット板特有の、トップからセンター部分に掛けての、板の幅広感覚があまり感じなかった。
サロモンのクエストよりも、ロシニョールのセブンシーリズよりも、易しめのファット板だと思う。

 その分、「この板じゃ物足りないって」言った人の方が多いと思いますが。
飽きる頃には、次のファットスキー板が欲しくなってると思うので、大丈夫じゃないですか?
新雪に慣れて来ると、今までの速度だと物足りないって思う様になりますから。


 湿り雪の日本で滑る場合。
スキー板が軽いのに、板が硬くて、ビンディングも軽くしようという考えは適さないと思ってる。
マッサラの乾燥雪ファーストトラックで滑れるならまだしも。
不整地と呼ぶのに相応しい、凸凹に荒れ果てた、ゲレンデ内の未圧雪エリアを滑るのは地獄ですよ。


 価格のお話し。
早期予約の割引率と、1月中旬の第1次値下げ割引率は同じ位。
雪が降り始める12月中が、ニューモデルを1番高く買える時期でもあります。

 デモ、販売店が「値下げ販売を殆どする事が出来ないブランド」もたまにあるので。
そのファットスキーブランドが欲しい場合は、諦めて定価で御購入下さい。
 

 最後に、湿り雪専用板で、-20度以下の北海道の真ん中エリアの新雪40cmを滑るのは地獄。
斜度が不足で、板が沈んでクソツマラナイから、来る前に使用するファットを見直しておいてね。


テーマ : スキー
ジャンル : スポーツ

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プロフィール

ゴズロフ

Author:ゴズロフ
 パウダーライドが1番、2番がコブ練習、整地が1番難しいと勘違いしている。レジャースキーヤー。趣味は新しいニューモデルスキー板の試乗。メーカーや販売店の方々、ご迷惑お掛けしております。
シーズン中、6割コブ、2割新雪、1割整地目的で滑ってる。

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